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日々響く日々

気づいたら新年

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気づいたら新年

こちらは春節が正月だし、この時期正月気分はいつもない。

クリスマスも毎年ないけれど、授業で日本のクリスマスを紹介したりしている。
そのせいか、クリスマス時期になると私の授業を思い出すという学生から連絡がきたり
私=クリスマスのイメージもついているらしい。
←これは三年前のクリスマス

今年は一年生がケーキを用意してくれて、全員がクリスマスカードを書いてくれた。
 

12月25日はポジさんの家でクリスマス&新年を迎えるお祝い。
ポーランドではクリスマスツリーは2月まで飾るのが普通らしい。
←リアルサンタ・ポジさん

そして12皿の料理を食べなければ良い年を迎えられないというのがあるらしく
ポジさんははりきって12皿用意していたが、
すでに途中でおなかいっぱい・・・
でも「良い年を迎えたくないのか!」と言われながらがんばって食べた。

このパーティーはなぜか元旦那と三人
いっしょにいたときはこんなふうに楽しくクリスマスパーティーなんてことは
なかったのに、第三者がいると違うものだ。
←雪ちゃんもクリスマス仕様

年末はエスペラント学科の学生とパーティーをしたりもした。
このうち二人がロシアに留学するから。


そして30日に半年前に卒業して今は貴州の大学院にいる
しょーたつがやってきた。

今もいる。

なんだかんだで私が一人で寂しいだろうと思って来てくれたんだろう。
ほかの学生も「先生はひとりじゃないか?」と気にかけて
年末いっしょにいてくれたりもした。

31時間かけてここまでやってきたしょーたつは朝5時半についた。
その夜は「夜に寝るなんてもったいないじゃん?」とGACKTみたいなこと言ってる
ポジさんからの夜中のチャットの音がうるさくてろくに寝られなかった。
※私は携帯を目覚ましにしてるので音が鳴る。

なので早朝来たしょーたつに「早すぎるよ!」と言ったり
タバコ吸うなこのやろう!と怒ったりもしたが、
会いに来てくれたことは本当にうれしかった。

ベッドがある部屋は雪のトイレ部屋なので
しょーたつは居間のソファーに寝ているが、
雪がまとわりつくのでなかなか寝られず、
バリケードを作って、その夜やっと寝られた。
←赤丸は全て雪が侵入しようとした隙間


で、31日は三年生たちと年越し。
私が一人ではさびしかろうと来てくれた学生もいた。
餃子を作ったが作り始めたのが遅くて食べる頃には21時。
この日もせっせとしょーたつは働き、ひたすら餃子を作っていた。

大量の餃子が余ったので、元旦には二年生を呼んで
新年を祝おうとした・・・が!
散歩に連れて行った雪が石を飲んだことで大騒ぎ。

かかりつけの動物病院に電話したら石鹸水を飲ませて吐かせろという。
でもなかなか吐かない。
しかたないから二年生たちを残してしょーたつとタクシーで病院に行った。

石鹸水を飲ませたり、その辺を走って胃腸を活動させようとしたり、
なんだかんだがんばったけど結局吐かなくて、
最終手段で過酸化水素水を少しだけ飲ませたら一気に吐いた。
かわいそうなことをしたと思ったが、おかげで石が取れた。
しかもふたつ・・・。

こんなもんうんこで出るとポジさんは言ったけど、
腸の大きさは犬によって様々だしもしつまったら手術しかない。
とにかくよかった。

家に戻ったら二年生は洗い物や片付けなどをして帰っていた。
そしてふたり分残しましたという餃子は大量……。
しょーたつと二人で餃子を食べた。

元旦もくそもなかったけれど、昔教えた旅行学部の学生が
わざわざ年賀状を届けに来てくれてとてもうれしかった。

旅行学部の学生たちは今でも本当に私のことを慕ってくれている。
旅行学部を牛耳るボスが大嫌いだったけれど、
この学生たちと出会えて本当にうれしかったし
彼らの授業が大好きだった。
結局、そのボスにいいように扱われていたとしても
それでも授業を続けていれば彼らとまた楽しい時間を過ごせたし
何がよくて何が悪いかは言えないのだ。

しょーたつとも話してたけど、楽しかった時間はもう戻ってこない。
ここにいた時が楽しかったから彼も戻ってきたんだけれど
たった半年でもう見知らぬ場所になってしまったと言っていた。
その気持ちはよくわかる。
元旦那の部屋はもう私が暮らした部屋ではないし、
みんなで家族のように過ごしたあの時間は戻ってこない。
当たり前だった日常がやけに輝いて思い出されるその気持ち
本当によくわかる。
二人でしんみり餃子を食べながら語った・・・。

翌日二日はポジさんといっしょに裏山にある道教のお寺に行った。
旧暦の12月8日はブッダの日だとかでただでお粥などふるまわれるらしい。

最近毎日雪を裏山で散歩させてるから私にとってはたいしたことない道だが
20キロあるという腹を抱えているポジさんはヒーヒー言いながら登っていた。

この山は九龍山と呼ばれている山の一つでこんな場所がある。

古文みたいなので、リーリーの旦那である博士に後で聞いたら
龍には九人息子がいると言われているが、
すべての息子が龍になるわけじゃなく、
それぞれ欲するものはちがうというような意味らしい。
隣の柱も似たような意味で、魚と熊の手のひら(美食として珍重されるらしい)は
同時に手に入れることはできないという言葉からきたものらしい。

他人の芝生は青いけど、その人はその人の体験や経験をしているわけで
その人にはないものを自分は得ているかもしれなくて
万人が欲するものが自分の欲する幸せとは限らなくて
足りないものを嘆くより、自分が得たものに感謝して
自分が欲するものを追求していくのがいいんだろうな。


この場所にたどりつくのにポジさんかなりうろうろして迷っていた。
私もこの日初めてここに行った。
毎日散歩しているところにこんな場所があるのも知らなかったが
たしかに麓からはよく見える。

そしてポジさんといっしょにお寺に行き、
八種類の雑穀や豆が入ったお粥を食べた。

昼には三年の王きんが来た。
彼女は雪の一番の友達で電動バイクに二人乗りして
雪を散歩させたりもしている。

お昼はしょーたつと王きんと三人でお雑煮を食べた。
やっとお正月気分が味わえた。

そして夜もまたお雑煮。
夜は年賀状を届けに来た子を含めた旅行学部の四人が来て
みんなで遊んだ。
しょーたつのことは日本人の弟で中国の大学院で勉強していると紹介。
彼のちゃいな語を聞いて彼女たちは
「うわー!外国人のような癖がない!すごい標準語!」と
ちゃいな語の上手さをほめたたえた。
これはしょーたつにとってもおもしろかったようでしばらくは騙せていたが、
彼が英語を少し話したことで
「あれ?ちゃいなの英語発音だ!」ということになり暴露。
それでも彼女たちは本気で騙されていた。
しょーたつがやりたがっていたUNOも盛り上がったし
やっとしょーたつにも楽しい思いをさせてやれてよかったと思った。

で、三日の昨日もまた餃子。
昼は元旦那の試験の採点の手伝いをさせられたしょーたつ。
私は適当にサインだけしてたが、将来日本語教師になることも考えている彼は
かなりまじめに直して、採点ミスをみつけていた。

そして毎日の洗い物。
ありがたい。
しょーたつが毎日洗い物をしてくれるので
私のひどい手荒れも治ってきた。

今日はジョやメイリンも来るし、これからしょーたつと買い物に行く。
明日には実家に帰るらしいが、きっとものすごく寂しくなるだろうなぁ。

元旦那じゃなければ人と暮らすのはけっこう楽だ。
夫婦だと期待や要求もあるが、ルームメイトとかシェアハウスとかなら
そういうのないし、案外楽しいかもなぁと思ったりもいた。

まあ今年の目標なんてとくにないけれど
とにかく今強く思うのは
雪といっしょに空気が綺麗なところに住みたいってこと。

雪は肺炎もまだ完治してないしまた咳がひどくなってきた。
医者曰くこの時期は空気が悪いから仕方ないとのこと。
でも今も咳き込んでいるし本当に可哀想。

雪と空気が綺麗なところに住みたい。
雪といっしょに住めて空気が綺麗な働ける場所をみつけたい!

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倫子
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