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日々響く日々

このばかちんが!by金八先生

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このばかちんが!by金八先生

最近よくポジさん(ポーランド人のおじさん)と一緒にいる。
ポジさんは心が健康で陽気で明るい。
そういう人と一緒にいると自分も健康になる。
昨夜はポジさんが作った晩御飯を一緒に食べた。
誰かと一緒に食べるごはんはやはりいい。

さて、今日は旅行学部の3年の授業。
ハオ郎(新しい日本人の先生)が授業が多すぎるってことで
(蓋を開けてみればわたしより少ない)
再びわたしが受け持った授業。
私の一番最初の学生たち。

ボスにいいように利用され、時間割もめちゃくちゃで
今やすっかり日本語もやる気がなくなっているようだが、
それでもわたしが彼らの授業を一生懸命やるのに変わりはない。

わたしがあんなに反対したにも関わらず、
ボスに日本でいい思いさせてもらって、案の定だまされて
四人がボスが関係する日本語学校への留学を決めた。

一人はわたしが全力で阻止しようとした学生で
一時は留学しないと言っていた学生だ。
http://ranpaku.fukuwarai.net/授業/一ヶ月だけの特別授業

日本で楽しい思いしたのと
日本の大学院に入るほうが簡単だからってのが理由だろう。

だいたいわたしは国際事務所にも聞いたんだぞ。
一体彼らは何のために日本に行くのか?と
そしたらはっきり「仕事」って言ってたぞ。
つまり労働力として行くんだよ!

たしかに仕事しながらがんばって大学院に行くことも可能性は0ではない。
でも何人もその日本語学校に行った学生がバイト漬けで勉強もできなくなってるのに
自分だけは大丈夫って思えるのか?

まあでも自分で決めたことなんだから、もう止めはしない。
その代わり厳しいことは言わせてもらった。

今日の授業でもN3の聴解問題を聞かせて言った。
「君たちが日本で簡単にとれると思ってるレベルの
N2より簡単なN3だ!

これぐらいの日本語も聞き取れなくて、
日本に行くなんてちゃんちゃらおかしいわ」


だいたい、日本にこれから行くって学生の一人は
授業もろくに聞いてなかった。
だから質問攻めにしてやった。

「日本でバイトしてお金ためるって言うけど
日本語がわからなければろくな仕事ないからな!
日本に行けば日本語が話せるなんて思うな!
日本にいても中国にいても結局は勉強量なんだよ。
おまえら甘いんだよ!!!!
それでも日本に行くなら相当の覚悟をしていけ!」

この日本語が通じたかどうかはわからないけど、
甘いんだよ! ちゃんちゃらおかしいわ!ってのは
伝わってた。

周りの大人が耳障りのいいことしか言わなくて
それにだまされて留学を選んだのだから
わたしはあえて厳しいことを言わせてもらう。

自分の利益も何も関係なく本気で心配しているのは私だけだ。
でもそんな私の言葉は彼らには届かなかった。
まあしかたない。
若者は年寄りの忠告なんてきかないし、だからこそ挑戦できるんだ。

それに彼らの人生は彼らのもので、失敗も成功も
彼らが自分で決めて選ぶ道だからこそ意味があるってものだ。

だからわたしも自分にできることをやろうと
日本でバイトするときの注意や日本人の習慣など教えている。
日本人はちゃいな人への誤解も多いから。
なるべく彼らの印象が悪くならないようにマナーや言い方など教えている。

エレベーターではドア近くの人がボタンを押すとか降りる人が先とか、
バイト先で「お先に失礼します」はなるべく全員に声かけたあと
出入り口で大きな声でもう一度言えとか(飲食店の場合)
しょーもないことも多いけど。

あとはちゃいな人の「は?」ってやつね。
「え?」ってことなんだけど、日本人にとっては態度悪いことこの上ない。
だから動画でこれについて日本人がどんな印象をもつかを教えてやった。
「はい?」も上から目線だからダメだとか
仕事の時はわからなくても聞いてるふりして、確認を装って聞き返せとか
高度なテクニックも説明。

最上級の敬語を使うよりも「すみません」「ありがとうございます」を連呼とか。
「おはよう」「ありがとう」は許さん!「ございます」を必ずつけろ!とか。

役に立つかは不明だが、日本人は細かいってのとめんどくせーってのが
伝わればそれでいい。
ちゃいなの大雑把さは日本の仕事ではほとんど通じないと考えたほうがいい。
人によるけど基本はね。

それにしても時間の流れってのは残酷だなぁ。
あんなに日本語一生懸命やっていたかわいい私の学生たちが
今やすっかり変わってしまい、絶対休まなかった学生たちも休みがち。

まあもともとなかった授業だし、気持ちはわかる。
わたしも前回の試験を無効にされた恨みは忘れてないし、
今回は試験をやらない条件で引き受けた。

それでも授業は手を抜いていない。

いつでもそのときそのときの彼らに必要だと思うことを教えてきた。

熱心に聞いている学生もまだいる。

一度は留学しないと決めていたのに
日本で甘い汁吸わされて行くことにした学生も
一番前で熱心に聞いている。

彼女がこの三年間で一番のびたのは事実。
つらいホテル実習の合間にも日本語を勉強し続けてきた。
わたしは彼女にこちらで日本語能力試験に合格してから
自力で日本に行きなさい、ボスの持ってきた話で行くなと言ったけど
彼女は私の忠告を無視する形で留学を選んだ。

がっかりしたけど、それでも彼女なら日本で道を開けるかもと信じている。
だからこそ今日も厳しいことをたくさん言ったし忠告もした。
バイトより勉強を優先しろ、バイトを選べ、バイト選びに焦るななど
細かいことも言った。

うるせーババアでもかまわない。

彼らが前ほど授業に熱心じゃなくなっても
いうことを聞かずにつらい道を選ぼうとも
私の彼らへの愛は変わらない。

ただ今、自分がしてあげられることをするだけだ。

彼らのためにってよりは、自分のためにかもしれない。
できるだけのことはしてやらないと、あとで後悔するかもしれないし、
相手が受け入れても受けれなくても
自分が与えられるものは与えられればと思う。













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