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日々響く日々

はおろうの授業聴講

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はおろうの授業聴講

新しい日本人の先生(はおろう)の授業を聴講してきた。

いやー・・・・・・・・・・

思った以上に凄まじかった。

まず、リスニングの授業なのに
なぜか謎の音楽が鳴り続けている。

なんかきょうさんとう会議があると流れる音楽らしく、
大音量でかかっている。

消せよと班長に言ったけど、消せないとか。

はおろうも
「前にも事務の人に言ったんだけどさーできねーって言うんだよ」
と言う。

え? 毎回こうなの?

なんでそのまま継続するんだ。

教室変えるなりなんなりできるだろう。

実際、ほかの教室はそこまで大音量じゃなかったし、
ほとんど聞こえないクラスもあった。

なぜこの教室だけ大音量????

そしてそこにさらに日本語のリスニング問題を流すはおろう。

さらにリスニング問題にかぶせて話すはおろう。

80人はいるし、後ろのほうだとほとんど聞こえていない。

大人数だしマイク借りたほうがいいと以前私は言ったが、
それも旅行学部に一度言ったけど、ないと言われて終わったらしい。

教室といい、マイクといい、なぜ一度一人に断られたからって
それで終わりにするんだ。

わたしやアン先生に言えばいいじゃないか。

マイクは外国語学部にあるし、ほかの学部にだってあるだろう。
国際科にしつこく言えば用意するかもしれないし
急ぐなら自分で買ってもいい。
だって学生に声が届かなければ自分が一番困るもの。

※ちなみにわたしはマイクなしでも問題ない。
演劇やバンドで鍛えた通る声なので、声が聞こえないってことはないし
わたしの声はちがうクラスまで聞こえることもあるそうだ。

教室も、わたしなんて旅行学部の教室の設備がクソだと知ってるし
どこの教室の何がダメかもチェック済み。
はおろうにも事前に設備については言ってある。

だから今学期追加された旅行の授業の時、教室を指定した。
でもその教室はすでにふさがってると言われ、別な教室を与えられた。
だいじょうぶと言われたが信用せず
調べに言ったらやはり機材が壊れててリスニングなんてできやしない。

だからメディア棟の空いてる教室を勝手に使っている。
それで文句言われるのなら、じゃあまともな教室用意しろよと言い返す。
それに旅行学部は文句なんて言わない。
そこまでの関心がない。
だからこっちも勝手にやる。

はおろうにも言ったけど、学生が学習しやすい環境を作るのも
先生の仕事だと思う。

とにかくうるさいわ人数は多いわでリスニングなんてできやしない。
わたしなら授業内容自体変える。それもはおろうに言った。

でもはお郎はどうも与えられた環境で与えられたことしかできない人らしい・・・。

世代?
しらんけど、60代で有名企業で接待受けてきた人ってこうなの???

いや、みんなじゃないとは思うけど・・・。

とにかく字が見づらいので、黒板じゃなくPPT使ったらどうかと言ったんだけど
はおろうは、今映している字を見て、これじゃやはり見れないしと言って
黒板で書くのをやめない。

フォント変えるとか大きさや太さ変えるとかすれば見れるって教えたけど
それはやろうとはしない。

リスニング問題も一回に聴かせる量が多すぎるから
もっと区切ってやったほうがいいと言ったんだけど、
CDだから止められないと言う。

一時停止して、その部分の時間覚えておいて
手動で巻き戻しや再生をすればいいじゃないかと言ったけど、
どうもできないようだった。

急に言われても対応できないんだろうな・・・。

もっと早く最初の授業の時から見学行けばよかった。
まあそれは向こうにも言えるけど。

今週向こうも初めてわたしの授業見に来たし。
それもアン先生に言われたかららしい。

まあわたしも初めての時、はおろうが言ってたみたいに
「教科書に書いてるからわかるよね?」みたいなところはあった。

でもそれでわかるなら学生も苦労はしないわけで・・・。

そもそも学生がわかってるかわかってないかも
はおろうにはわかってないように見えた。
だからひとりひとりの顔見て反応を確かめろと言った。
わかってないのにどんどん先に話を進められたら
もうそのあとの話なんてみんな耳に入らない。

学生たちも暇を持て余しているというか
はおろうが相手にしている窓側一列目の数人の女子以外75人ぐらいは
全然授業に参加していない。

その日は私がいたから全員残ってたけど
ふだんは出席をとったあとはほとんど逃学(エスケープ)するらしい。

はおろうの初回授業は、学生たちからの動画やメッセージで
実況中継されていたが、実際参加した授業はもっと凄まじかった。
こんなことなら初回授業の時に、敬遠してないで参加していればよかった。

わたしの学生たちはみんな日本語名を持っているが
はおろうはそれも知らなかった。すぐに名簿を送ったけれど
誰ひとり名乗らなかったんだろう。
学生に「なんで自分の名前言わないのか?」と聞くと
「先生が中国語で言いたそうだったからだ」と言う。
でも点呼に20分以上かかってたら意味ないだろう。
中国語の発音の悪さでまごつきながら点呼するより
日本語で言ったほうが早いし、学生たちもそれに慣れている。

この日は点呼以外にも試験のことでもめていた。
実習に行くから試験を早めにしてほしいという学生たちと
アン先生にあまり早めにやらない方がいいと言われているからダメだというはおろう。

アン先生が言ってることはあくまでアドバイスだし
事情話せばまた言うこともちがうだろう。
それより試験の日程が決まらないことのほうが問題だ。

でもたぶんはおろうは「こう言われたからこうだ」ってのが強い。
あくまでマニュアルどおりというかなんというか
ダメなものを別なやり方でなんとかしようってのがあまりない。
誰かが無理って言ったんだからしかたないですよねって感じだから
教室がひどい環境でも何でも「しかたない」って感じ。

手とり足とり教えたり助けたりしなければいけないタイプだったのだ。
でも本人はそこまで必死に助けを求めてこないから
なんとかなってんだろうと一か月放置してしまった。

そしてもうアン先生もパンク。
ほかの仕事も含めて忙しすぎるので
はおろうの面倒もみきれないという状況。

大体アン先生がかなり詳しく試験のことについても教えてるし
過去の資料も渡しているのに、わたしに「試験どうしたらいいんですか?」と聞いてくる。

はおろうの授業についてはもう
国際事務所や旅行学部のボスが知るところとなってしまった。

国際事務所の人は誰かほかに日本人で先生やってくれる人いないか?と聞いてきたが
逆にわたしは「そもそもわたしがはずされた理由がわからない」と言った。
それは国際科の人にもまったくわからないという。

ボスの都合だろう。わたしに任せると不都合な何かがあったんだろう。
わたしもこのボスが嫌いだし学生たちもそれは知っている。
めちゃくちゃな授業スケジュール、授業環境の悪さを以前からずっと訴えていたし。
学生を奴隷扱いするやり方にもずっと反発していた。

国際事務所ははおろうではなくわたしに授業をやらせたいようだったが
そんな都合よく使われたくはないので
はおろうもこれからだんだんよくなるだろうと
心にもないフォローをしておいた。

アン先生の負担を軽くするために、
はおろうの試験問題はわたしが先に見ると本人にも伝えた。

なんの返事もないけどな!!!!!!

そのかわり、学生一人に怪文書が届く。

日本語でも何書いているかよくわからないもので
学生はわたしに内容の確認を求めた。

はおろう語を意訳すると
「あなたを副班長に任命します!」
え?副班長?何それ?
「わたしが言うことや録音音声を翻訳してください」
わたしがなるべく正しく翻訳できる学生に翻訳させて
日本語の意味をほかの学生たちにもわからせるようにしろと言ったからだろう。
「席は今までどおり一番前でいいので座る方向を変えてください」
え?どういう意味?
「あなたの隣の席の黒眼鏡の女子にも手伝ってもらいたい」
うん、その子はクラスちがうけどな。
そして翻訳はできないレベルだけどな。

これらのことが長文で書かれていて
深夜に送られてきたらしい。

ホラーみたいなフォントだし、日本語の長文だし
学生もビビっていた。

じつは彼女は熱心だが翻訳の精度はそこまで高くない。
できる学生たちはは授業にろくに参加せず
はおろうも気づかない位置でひっそり黙っている。
彼らの存在を教えてやってもいいが、それを見極めるのも教師の仕事。
試験後の成績を見ればわかるだろう。
いや、カンニング多いからわからないか。
授業の中で見極めるものだけど、あの感じじゃ難しそう。

カンニング防止対策については一応伝えたけど
聞いてるのかどうかよくわからなかった。

日本語が話せれば誰でも日本語が教えられるってわけじゃないし
資格があれば誰でも日本語教師ができるってわけじゃないってのを
はおろうを通して初めて知った。

まあ、改善はしようとはしているみたいだし
はおろうに直接給料支払ってくるくせに面識もないボスも
どうせ我関せずだろう。
新しい日本人がみつかればはおろうもポイ捨てされる可能性はあるけど、
わたしとちがって外国語学部で教えることはできないだろう。

日本語科の学生たちに与える影響が心配されているし
アン先生あたりが強く反対するだろう。
それでも院長や大学側が決めたらそれまでだけど。

まあわたしがここをさればはおろうがここに留まるチャンスもある。
先のことはまだわからないけど、今はとりあえず目先の試験。

はおろうの試験の心配してる場合じゃないし、
まずは自分の試験問題作らねば・・・。





















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