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日々響く日々

ひまわりと満月の光

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ひまわりと満月の光

帰国すると必ず行く場所がある。

日本にいたとき、ライター仕事をしていた編集プロダクションが
入ってるビルの一階の喫茶店ひまわり。

そこのママがとても素敵な人で
わたしはこのママに会いにいく。

締切に苦しんだり自分の文章のまずさに悩んだり
ピリピリしてても、いつもここに来ると癒された。

どんな時でも私が行くと、温かく迎えてくれる。
だから自分が調子がいい時も調子が悪い時も
安心して行ける場所。

近くに病院があるので、病院の患者さんたちもよく来て
くつろいだりしているけれど、
ここにいると本当に楽なのだ。

少しでも知っている人が困っていれば
なんとかしてあげたいと思うママは
自分のことを「おせっかい」と言ってたけど
その「おせっかい」が今のこの国には欠けているようにも思う。

昔は長屋の主人の仕事の一つが「夫婦喧嘩の仲裁」だったり、
昭和だったら独身の男女が結婚してないと知ったら
紹介話を持ってくるおばさんがいたり、
雷親父が子供を叱りつけたり、
それこそ名作ドラマ「北の国から」では
田舎のおせっかいな人たちがたくさん出てくる。

わたしが住んでるちゃいなのいなかには
このおせっかいはまだ健在で
わたしとお向かいさんの付き合いもけっこう濃くて
最近私が孤独に打ちひしがれていたときは
赤子を連れて毎日おしゃべりしに来てくれたし、
何も食べれないときは食べ物を届けに来てくれた。
留守のときはわたしはいつも鍵もあずけている。

先日も冷蔵庫に卵残したかもしれないから食べてくれない?と連絡したりした。

ちゃいなではとにかく言うだけ言ってみるってのがあって
嫌なら相手が断ればいいってのがある。

私は「おせっかい」自体が悪いとは思わない。
むしろ必要。
大事なのは、相手がしてくれることに対して
はっきりと自分の意志を示すことだと思う。
おせっかいを焼く方も相手の意志を尊重するのが大事。

相手によかれと思ってしたことを相手が拒絶した時に
怒る人も世の中にはいる。
私も旦那さんに対してはこれだった。

でも自分がいいと思ってることが相手にとってもいいこととは限らないし
相手のために何かしたいって思う気持ちに
相手の感謝まで求めるともうその行為そのものに価値はないとすら思う。

その点、ひまわりのママは、常に相手がどう思うかというのを気にしてくれるし
決して強引ではない。
それこそただ自分ができることがあれば何とか力になってあげたいという
純粋な気持ちからのこと。


わたしにとってママこそが向日葵だ。

久しぶりに行って、看板が出ていて、
その看板の横のひまわりの花をみるだけで
とてもほっとする。

わたしは昔から素敵な年配の女性が周りに多かったので
年取ることに希望を持っていた。

でも自分は年ばかり取っても
彼女たちのような素敵な女性とはほど遠くて
同じ年になったとき、こんなに素敵になれるのだろうかと不安になる。

本当に今生き方そのものを見直さないと
彼女たちのようになれやしないとさえ感じる。

私も家庭でひまわりになりたかった。
帰ってくるとほっとする場所、安心できる人、なんでも話せて信頼できる人、
そうでありたかった。

満月を眺めながら夜の散歩をしているとき、
そういや昔民宿やりたかったなぁなんてことを思い出した。

若い頃は自分の居場所を探すように旅をしていたけれど
いつかは自分が居場所を探す人たちを迎える立場になって
そこに行けば必ず会える人、待ってる人になりたいって思ったものだった。

民宿じゃないけれど、ひまわりが私にとってそんな場所。

人怖い、外怖いって思っている時だって
ここにだけは行くことができる。

今回は、閉店時間が過ぎるまで話を聞いてもらった。

遅くなったので車で家の付近まで送った。

どちらも道があまりわかってなくて
ナビとかにも不慣れで、ちょっとした冒険みたいだった。

誰を信じていいのかわからないような時でも
人が嫌になっている時でも
ママがいるからわたしはまだ人を信じることができる。

自分もそういう人になりたい。

本当は旦那さんにもそうなりたかった。
絶対的な味方でありたかった。
自分がそれを求めるのならば、まずはわたしがそうなるべきだ。

人生を脅かす敵と思われてしまったのが本当に悲しい。

人を憎めば自分の魂を汚す。
私が祈れる立場ではないのかもしれないけれど
彼が苦しみから解放されることを
ただただ月に祈った。

そういやママはギラギラした太陽というよりも優しい満月のイメージだ。
だから自分の醜さも、傷ついた心も晒しやすい。
満月はそっと優しく照らして包んでくれる。

若い頃から自分は太陽のように人に注目されたいと思ってきたし
エネルギー全開でつっぱしてきたようなところがあったけど、今はちがう。

ママのように優しい満月の光で人を包み込めるような人になりたい。


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コメント

1. 無題

帰国しているのですね。
時間があれば、お越しください。
元気な顔を見たいものです。

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