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日々響く日々

既婚最後の日

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既婚最後の日

なんか地球最後の日みたいだなぁと思いつつ
1999年7月のことを思い出す。

私は昔からノストラダムスの予言を信じていて
本当に地球が終わると思っていた。
人生短いと思ってたから、
とにかくやりたい放題やって生きてきた。
やりたいと思ったことはすぐやった。
当時のエネルギーは本当にすごかったと思う。

その頃私は音楽をやっていて、ミュージシャンになるのが夢だった。
高校時代はバンドをやっていた。

大好きだったのは戸川純

パパイヤ・パラノイア

完コピしてました。

自分でも音楽作ってて
ソニーのオーディションでは四次審査まで勝ち抜いた。

でも最後の最後でダメで、
そうこうしているうちに地球も終わる日。

でも地球は終わらなかった。

終わると思ったから機材も片付けたし
7年通ったボーカルスクールもやめた。
4年つきあった彼氏とも別れて
すべてを精算していた。

でも終わらなかったから呆然とした。

今後の人生どうしようと思った。

いや、待てよ、本来なかったと思ってた人生が続くってことは
あとはもう余生じゃん! ボーナスみたいなもんじゃん!

そう思って今度は旅に出た。
それこそ思いつくまま。
目的なんてない。
トルコ人の屋台を手伝ったりスリランカ人のカレー食べたり
農家で住み込みで働いたり、楽しかった。

金を貯めては旅に出るその繰り返しだった。

その後彼氏はいなかったけど、そんなの関係ないぐらい毎日楽しかった。
日々冒険で日々発見があった。
素晴らしい出会いもたくさんあった。

そして東京にちょっと住んだとき、旦那さんに出会い、結婚した。
少女漫画脳をこじらせた自分の遅咲きの大恋愛だった。

この人と一緒にいたらもっと人生の冒険を楽しめると思って結婚した。

それは確かに冒険だった。
新しい経験、新しい場所、新しい生活。
二回の妊娠、二回の流産。
別居、復縁、中国への引越し。

本当に色々あったけど、楽しかった記憶が多い。

二人で暮らした札幌のアパートの部屋もなつかしい。

窓の向こうはすぐ山で、
窓辺で毎朝朝食を食べて、山の変化を楽しんだ。
狐やエゾシカまでやってきて、都会っ子の彼は驚いていた。


2014年7月22日、札幌の区役所に籍を入れに行った日。
ガッツポーズでうれしそうな自分。

その五年後、同じ日に自分は離婚届にサインした。
話し合おうとしたけどダメだった。
誠意があるなら離婚届を書けとまで言われた。
彼の積年の怒りや恨みは深い。
私は甘えすぎた。要求ばかりだった。
彼なりに努力していたのに、甘ったれて文句ばかり言っていた。
その報復をずっとされていた。

向こうはもう傷つきに傷ついたから、
自分の身を守るのに必死だったんだろう。
そのための攻撃。

こっちも寝れなくなったしストレスで自律神経もおかしくなった。

私たちは本来相性がよかったと思う。
でも今はまるでS極とN極が反発しあう方にしか向き合わなくなってしまった。

私は、家庭は自分の最後の砦、家族は絶対的味方ってのを望んでいた。
でも自分がそうしてほしいなら、自分も相手にそうであるべきだった。

絶対的な味方になってあげるどころか、いまや完全に敵とみなされている。
せめて敵ではなくなりたい。

私が大好きだったあの笑顔でまたふわふわと笑っていてほしい。

常に彼女を切らしたことがない人なので
すぐにまた新しい嫁をみつけるだろう。
すでに実家では去年あたりから再婚話が出ていたらしい。

どうかゆるふわ女子ながらも肝がすわった嫁と今度こそ幸せになりますように。

自分のせいでもう結婚はこりごりなんて思わないでほしい。
幸せに笑っていてほしい。
向こうは私より10歳も若いから、いくらでもやり直せる。
それこそ若い嫁さんもらえば子どももてる。
私がほしかった家族や家庭を彼ならきっと手に入れられる。

そして私はまた一人。

何が似てるって地球最後の日と今だ。

あの滅亡の日も今か今かと不安な気持ちで待っていた。

そして今も。

先週彼は週明けには離婚届を出すと言った。
なんでも言葉通りの人だからそのとおりなんだろう。

出したらすぐ連絡をくださいと頼んだ。
役所に行って色々手続きしなきゃないから。

その連絡を待っている。
地球滅亡と思ったあの日のように。

そして結婚は終わってもそれでもまだ人生は続く。
ただあの時よりずっと虚しい、寂しい、やるせない。

あの時も今も一人だけども、あの時にはなかった敗北感というか
後悔、情けなさ、挫折感が今はある。

まあ年齢もあるか。

カーネル・サンダースを見習いたい。

契約は来年夏まで更新してるから新学期またちゃいなに戻るけど部屋はすぐ移動。
四階から一階にうつる予定。
住めるようになるまでまたたいへんだろうな。
鼠出ないことを祈る。
出たらポジさんに何とかしてもらおう。
なにせ前住居者のせいで鼠部屋に住むことになったものの
すべて撃退したポジさんだからね。

私はまだひとりじゃない。

ポジさんもいるしリーリーもいる。

がんばろう。

残りの一年とにかく精一杯。
縁があって行った場所だもの。

生きる。

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